よくある質問
古民家の移築再生とは何ですか?
民家再生とは、「移築再生」「現地再生」「古材を織り交ぜた新築」の3種類があります。
・「移築再生」:古民家を一度解体し、躯体(骨格)と利用可能な部材を使って別の場所で組み直すこと。好きな場所で古民家の暮らしが実現できるのが移築再生の魅力です。
・「現地再生」:既存建物を再生(リフォーム)すること。ライフラインが整備されているので費用が安価。最近は田舎物件建物付を購入し、改築して田舎暮らしを楽しんでる方が増えています。
・「古材を織り交ぜた新築」:住宅街などの狭い土地に適しています。一部屋だけ古民家も可能です。
現地再生は建物が気に入ったとしても場所を選べませんよね。一方、好きな場所で古民家の暮らしが実現できるのが移築再生の魅力です。古材の織り交ぜる割合によって家族の同意も得られやすいですよ。
移築再生はその昔から行われていましたが、昔の人は「もったいない」という気持ちや、先祖代々受け継がれた物への尊敬の念があり、手間ひまを惜しまなかったのです。
ハーフビルドも可能ですか?
可能です。ご希望をお聞かせ下さい。
塗装や壁の漆喰塗り、床張など様々な事ができます。
オーナー様の気力と体力次第で施工範囲は無限です。
ワークショップなど、施工方法は色々あります。
解体した古材以外の材料を使うこともありますか?
スギ、ヒノキ、ケヤキなどの無垢材を、ケースバイケースで投入します。新建材は極力使いません。
建具は、元々のものが使えればそれを使いますし、在庫の古建具の中から使うことが多いです。施主に選んでもらいます
移築再生古民家を設計する際のポイントがあれば教えてください。
寒い、暗い、すきま風等、古民家の悪いイメージを払拭させるように設計します。
大きな柱と梁は元のままですが、細かい間取りは現代の生活に合わせて設計します。ひと部屋だけの移築や、土地の大きさに合わせて縮小移築などもできます。雪国の古民家の特徴でもある傾斜の大きい屋根は、そのままだとメンテナンスが大変なので、二階建てにしてしまうことが多いです。屋根の素材は茅葺きから瓦に変えたりします。
また、作品ではなく、人が住まう空間づくりを心がけています。あくまで「古民家」=「住宅」「作品」を作るのではなく。「住宅(民家)」を造るのです。
古い物と新しい物をバランス良く組み上げます。
特に水廻り(キッチン、浴室、トイレ)を新しいシステムにすることで、快適に暮らすことができます。
解体する元の古民家はどんなものが多いですか?
築百年~二百年のものが多いですが、中には三百年近い物件もあります。地域は新潟近辺の雪国のものが多いです。
やはり雪国の古民家は雪に耐えられるようにしっかり丈夫につくられているし、虫食いも少ないので、移築に向いているのです。
関東の物件でも良いものはあります。
古民家の解体から移築完成までの流れを教えてください。
まず施主とお会いし、移築する古民家の規模などを決めます。
移築先の土地探しもお手伝いいたします。
そして、古民家の情報を持っているメンバーに、解体する古民家の候補物件を施主と一緒に実際に見に行き、解体する物件を決めます。
また、施主自ら、解体する古民家を探してくることもあります。解体する古民家は、無償のものから100~1500万円といろいろあります。
解体する物件が決まったら、熊家にて物件の調査を行い、移築後のプランニング(設計)をし、見積もりを出します。施主にプランと見積もりが承認されれば、契約に至ります。
そして、業者による解体作業が始まります。そのときに、見えなかった部分を再調査します。解体した材を運搬する際は、直接移築先に行く場合と、一旦作業用倉庫に入れる場合があります。
2週間以上かけて上棟となります。昔の工法で建てられているものを再現するためパズルのように難しく、材自体も大きいので、一般住宅だと1日で上棟になるのに比べて日数がかかってしまいます。
完成までは7ヶ月~1年です。
坪単価は?
坪単価は60万円~ (建築規模は30坪以上・オール無垢材)
設計から見積り、そして施工、現場監理まで一貫して熊家の手で行う為、コストを抑えられます。また、全てを監修する為にきめ細かい打合せが可能です。
民家再生は全てがケースバイケースです。
民家再生50棟以上の実績と民家再生専門がローコストを生み出します。
(古民家再生の一般相場は80~100万/坪です。)